眉間にしわを寄せて食べていると、横から夫が「粉にしてみたら?」と言ってきた。
それぞれの味に合った食感とか形とか、工夫をこらしたはずの作り手の努力を台無しにする試食の仕方ではあるが、
「暴君ハバネロ」と「激辛カラムーチョ」の意外な一面が見られるかもしれない。
すり鉢もすりこぎもないので、お椀に入れて包丁の柄で砕く。
がんがん
そんな作業を淡々とやっていると
「何やってんだ私」
と、自分の人生(特に今)について考えたくなったりもするが、
そんな思いを振り払い、力を込めて、ガンガンつぶしていく。
ところで、カラムーチョと暴君の決戦なんて書いていると、私の頭の中では、
メキシカンな通りすがりの旅人が、町の人に頼まれて残虐な王を倒しに行く物語ができあがっていく。
カ「町の人を苦しめる暴君ハバネロ!許さないぞ!かくごしろ!」
暴「フッフッフ、カラムーチョ、お前なんぞに何が出来る。やれるものならやってみろ」
・・・・絵心がないのが残念です。
そうこうするうちに粉ができあがる。
これが
こうなる
一度に口に入る量や舌に触れる面積が統一されるため「辛さ」については公平な判断が出来るだろう。
さて、食べてみた。
まず、上記の2種以外の3種については、
もともと辛みはそんなに強くないし、「味」は好きずきで判定のしようもないので、
(当初テーマとして設定したはずの「一番おいしいのはどれか」を完全に放棄している)
米菓子であるハバネロの種の異種性が際だった(粉でも口に入れた瞬間にわかる)くらいで特に目新しい発見はなかった。
辛さの「強さ」という意味では「暴君ハバネロ」と「激辛カラムーチョ」はいい勝負だが、
前者が口に入れた瞬間から舌にぴりぴりくるのに対し、
後者は一瞬遅れて辛さがじわっと広がってくるという違いを感じる。
「瞬発力」の差というのだろうか。
あとに残る辛さにはそれほど差を感じなかったので、
スタートダッシュの速い分暴君ハバネロの方が辛さは上ということになるのかもしれない。
あと、食べ終えて紙に残った跡を見て、チップス系スナックの油の量を実感。
mobiハバネロの種はほとんど油のあとを残していない。

ふと、これを食べながら同じようなことをしているサイト
(粉にまでして比べている暇な人、まして小芝居まで想像している人は、たぶんいない)
を捜して読んでみたところ、
圧倒的にチャンピオンとして挙げられているのは暴君でもカラムーチョでもなく、
「デスレイン ハバネロ」
というアメリカのスナックのようだ。
私の今までやっていた勝負はいったいなんだったのか・・・・。
どうやら「デスレイン ハバネロ」はヴィレッジヴァンガードで購入できるらしいので、明日買って来ることに。
6.「デスレイン ハバネロ」
買ってきました噂のやつを。パッケージは比較的シンプルで、黒地に骸骨のイラストと
「DEATH」
の文字。
(写真取り忘れ)
「死!」って。すごい直球。アメリカから来た恐るべき刺客である。
デスレインってことは「DEATH RAIN」→「死の雨」・・・
夏休みシーズンなので「はだしのゲン」とか思い出してシャレにならなくなってきます。
怖いよう。怖さのせいで思わず文体がですます調になっちゃいました。
今回はめんどくさいし他のももう食べちゃってて比較のしようもないので、粉にはしないでそのまま食べるだけにする。
今日は夫も一緒に食べるという。見た目はカラムーチョチップスに近い。
それでは一口。
日本のポテトチップスより歯ごたえがある。「堅揚げポテト」みたいだ。
辛さは・・・・
・・・・あれ?たいしたことない・・・。
もう一口。・・・やっぱり辛くない。
横で夫も「辛くないじゃん」なんてバリバリ食べている。
でもまてよ、前回「辛さには瞬発力の違いがある」ということを学習した私ではないか。
もう少し様子を見なければ・・・
と思ったら夫が急にせき込みだした。
デスレインがとうとうその牙を!
私の口の中も急激にヒリヒリしてきた。2〜3枚でこの辛さなら結構なものか。
「これは喉にくるね」と苦しげに夫。口の中に入れている間はそんなに辛くないのだが、
飲み込む頃になって辛さが出てくるようだ。いったん油断してしまう分、ダメージは倍増。
喉は舌に比べると強い辛さに慣れていないのか、ダメージは更に倍増している気がする。
辛い物を食べていてむせてしまったときの苦しさに似ているかもしれない。
辛さ自体が強いというよりは、その意外性にやられるのではないか。
知らない間に敵の懐に入り込んで、油断した頃に一気に攻め入る、凄腕の刺客だ。
味としてはあまり「おいしい」というものではなかった。私が外国のお菓子をあまり好きでないせいかもしれないが、
最後に残るにおい(油のにおいか?)が気になる。
辛い物好きでも「くせになる」かどうかは好みが分かれるところかもしれない。
それとも初めから「辛いけどおいしい♪」なんてぬるい感想ではなく
「辛い!死ぬ!ひいいー!ヘルプミー!」
とか言われればいいということなのか。
そういえば外国のお菓子には、おいしく食べると言うことを目的にしてはいないのではないか?
というものが結構ある気がする。虫入りとかミミズ型とか。
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まとめ
合計6種を食べてみた結果、味にはかなりの違いがあり「どれがおいしいか」は好みの分かれるところだろう。
辛さを追求せず、辛目のおつまみとして気軽に楽しむなら
カラムーチョチップス、ハバネロスティック、mobi柿の種
がいいと思う。
で、辛みが強いのは残りの
暴君ハバネロ、激辛カラムーチョ、デスレインハバネロ
だが、この3種の辛さを比較することは難しい。一番辛いというよりは前述の通り「瞬発力」の違いだろう。
「デスレインハバネロ」の辛さは、舌と言うより飲み込む時の喉にくるので要注意だ。
この3強も味はそれぞれ違っていて、
あっさりしているのは「暴君ハバネロ」
スパイシーな香りがしてエスニック風なのは「激辛カラムーチョ」
大味なのは「デスレインハバネロ」
だが、3口くらい食べたらどれも「からいー!!」になって似たようなものだと思う。
激辛スナックの最高峰が「デスレイン ハバネロ」なのだとしたら、もうロシアンルーレットも怖くない。
修行中の忍者が毎日草を飛び越えているうちにいつのまにか高くジャンプできるようになるみたいに、
いつのまにかかなりの激辛までたどり着いていた。
なんて調子に乗っていたら、翌日胃腸の調子が・・・。
2日間激辛スナック(とビール)で過ごすことはおすすめしません。当たり前だけど。
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